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■地産地消型木造住宅のLCA調査
(注:LCA=Life Cycle Assessment ある製品について原材料の調達から、製造、使用、廃棄までのライフサイクルにおける環境負荷を定量的に評価する手法)
2003年度から2007年度にかけて、国土緑化推進機構に補助金を申請した財団法人東京都農林水産振興財団森の事業課と、東京農工大学農学部、協同組合東京の木で家を造る会が産学官連携のもと取組んだ調査です。
LCAは基幹産業においては有効なツールとされていましたが、当時は木材産業ではまだまだでした。木質製品が環境に優しいことを科学的に示すためには、是非ともこの産業界でもLCAの調査が重要だと考えたのです。
なかでも住宅は大量の部材が使われその材料を一つ一つ洗い出し、そのLCAを計算することは大変な作業でした。さらに使用(入居)期間と廃棄までを加算し、住宅のライフサイクルにおける全環境負荷を試算しました。
住宅を構成する材料の積算は当会が担当し、東京農工大にはLCAの算出、及び取りまとめをしていただきました。
具体的には、モデル1=地産地消型住宅、モデル2=量産型住宅(米国産丸太製材)、モデル3=量産型住宅(米国産丸太集成材)の3種で検証しました。
この結果、地球温暖化及び、都市域大気汚染への影響において、東京の木で建てられた住宅は、モデル2の住宅の1/3.5、モデル3の住宅の1/4.7という結果になりました。
綿密なLCA調査の結果として、東京の木でつくる住まいは明らかに環境に優しいことが実証されたのです。報告書がありますので、ご興味のあるかたは会窓口までご連絡ください。(文責 井上文)
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